VPNとは、インターネットのようなネットワークの上に、仮想的なプライベートなユーザ専用回線(VPNトンネル)を敷設して、組織の内部ネットワークに接続するための技術です。VPN を使用すると以下のような利点が得られます。
- あたかも大学のファイアウォールの中にパソコンを設置したような使用感でファイアウォール内の環境を利用できます。
- 自宅のパソコンから大学までの通信は暗号化されます。このため、悪意のあるユーザがインターネット上に存在しても、通信中のデータが改竄されたり、通信中のデータを盗み見られる心配がありません。
しかし、次のような欠点もあります。
- 物理的にはインターネットを利用しているため、アプリケーションの反応スピードは学内 LAN に比べて遅く感じられます。
- 自宅のパソコンに VPN 用クライアントソフトウェアを導入する必要があります。
- telnet やファイル共有など他のマシンと通信中にVPN接続を行うと、それらの通信は切断されたり、応答待ちになり、マシンがフリーズしたような状況になることがあります
- 自宅に LAN が構築されていて、自宅のルータや自宅のファイアウォールを経由してインターネットに接続している場合には、ルータやファイアウォールの設定を変更しなければならない場合があります。
- 接続しているプロバイダによっては、VPN の利用ができない可能性があります。